+ アイルーキッチンで朝食を★ Episode;00−1 +
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傾向; 典芬
「僕、何でもしますっ!転職したって構いません!クエストのオトモだって、夜のオトモだって、何でもしますから!だからだから、ここに……、ここに……」
ここに置いて下さいと…。
最後の方は涙混じりになってしまって、何だか不明瞭になって消えてしまったけれど。
「…んっど……」
スウェーデンが口ごもるのに、ズキリと胸が痛む。
だ…、ダメなのかな…。
もう、クビするって…決めちゃってたのかな…。
言うの…遅かったのかな……。
明日とか…もう追い出されちゃうのかな……。
「ぅえ…っ」
悲しくて、悲しくて。
胸が痛くて堪らなくて、涙がボロボロと零れてしまった。
もうダメなんだ…。
やっぱり昨日のご飯がマズかったから……、きっとアレで決まっちゃったんだ…。
僕、もうここにいられないんだ…!
「…やだ……やだよぉ…っ」
「ああ、すまね!泣かねぇでくなんしょ」
うわーんと泣いてしまえば、スウェーデンが慌てたようにそう言って、そっと抱き上げてくれる。
「おめをクビにするなんで、思っでねぇがら」
あやすように背中や頭を撫でながら、そう言うスウェーデンに、フィンランドは涙でベショベショの顔を上げた。
「…ふ…ぇ…?」
「おめをクビにしたりしねぇ」
「え…?」
「おめは絶対、どこにもやんねぇ。なしてそっだら事思ったんだ?」
「え……っと、だ、だって……エストニアがいたら…僕なんて…」
要らないですよ?とそう言えば、スウェーデンは少しポカンとして…。
「ん〜…、おめが…喜ぶべかっで思ったんだけんぢょ……イヤだったのが?」
眉を顰めながら言われたその言葉に、今度はフィンランドの方がポカンとする。
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